「イベントの音響って、自分たちでできますか?」
これはイベントを企画している主催者の方から、よく相談される質問です。
地域イベントや商店街イベントなどでは、予算の都合で
「主催者で音響をやれないだろうか」と考える方も多いと思います。
結論から言えば、
失敗が許される現場であれば可能です。
ただし、失敗が許されないイベントで主催者が音響を担当するのはかなり危険です。
その判断をするためには、まず主催者が知っておくべきことがあります。
それは
イベントの音響で起こりうるトラブルです。
イベントの音響について基本から知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
音が止まるというトラブル
イベントの音響で最も怖いトラブルは、音が止まることです。
音が止まると一言で言っても、実際には次の3つのパターンがあります。
- 一瞬の音の途切れ
- 数分間の音の停止
- それ以降まったく音が出なくなる
例えばコンセントが抜けた場合は、一瞬の停止です。
気づいて差し直せば復旧します。
しかし問題は、原因がわからない場合です。
現場ではパニックになります。
1分の停止が、原因が分からないだけで
10分、20分と簡単に伸びていきます。
さらに電源トラブルなどの場合は、
それ以降まったく音が出なくなる可能性もあります。
イベントの進行が完全に止まることになります。
音が聞こえないというトラブル
音は出ているのに、聞かせたいものが聞こえないというトラブルもあります。
例えば
- 歌だけ聞こえない
- 曲だけ聞こえない
- 後ろの方ではまったく聞こえない
などです。
主催者は「音が出ているから大丈夫」と思いがちですが、
実際には会場の後ろでは何も聞こえていないこともあります。
これはイベントとして成立していない状態です。
曲を間違えるというトラブル
イベントでは曲の管理も非常に重要です。
よくある失敗は
- 指定された曲と違う曲を流す
- 楽しい場面で暗い曲を流す
- 演者から指定された曲を間違える
などです。
特にステージがあるイベントでは、
曲を間違えるだけで進行が止まることもあります。
ハウリング
マイクを使うイベントでは、ほぼ必ず発生する可能性があるのがハウリングです。
キーンという大きな音が出る現象です。
話しているときでも
歌っているときでも
簡単に発生します。
特に音響に慣れていない人が扱う場合、
かなり高い確率で発生します。
モニターが聞こえない
ステージがあるイベントでは、
演者用のモニターも重要です。
よくあるトラブルは
- モニターが聞こえない
- 上げすぎてうるさい
歌い手や演奏者は、
モニターが聞こえないとパフォーマンスができません。
機材を壊す
機材トラブルもよくあります。
これは大きく分けて2種類あります。
- 使い方を間違えて壊す
- スピーカーを倒すなどの物理的破損
特にスピーカーは転倒しやすく、
落とすと簡単に壊れます。
イベントの音響で使われる機材については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
そして機材を壊した場合、
保証費用がかなり高額になることもあります。
電源トラブル
音響で意外と多いのが電源トラブルです。
主催者が気づいていないケースも多いです。
例えば
- そもそも電源を準備していない
- 電圧降下
- 電源容量不足
- ケーブルの断線
- コンセントの抜け
特に商店街イベントや駐車場イベントでは、
当日になって電源がないことに気づく
ということも実際にあります。
商店街イベントでは電源トラブルが非常に多いので、こちらの記事も参考になると思います。
また、主催者の方は
「電源はあるから大丈夫」
と思っていることが多いですが、
実際には電圧降下が起きることもあります。
この場合、音が止まるだけでなく
それ以降まったく音が出なくなる可能性もあります。
電源トラブルについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
復旧できるかどうかが大きな差になる
ここで重要なのは、
トラブルが起きるかどうかではありません。
復旧できるかどうかです。
例えばコンセントが抜けた場合でも、
原因がすぐわかれば数秒で復旧します。
しかし原因がわからなければ、
10分以上止まることもあります。
現場はパニックになります。
主催者が音響をやってもいい現場
ここまで読むと
「じゃあ主催者では無理なのでは」
と思うかもしれません。
しかし、失敗が許される現場であれば可能です。
例えば
- 小さな地域イベント
- 余興のない盆踊り
この程度の規模であれば、
主催者がやっても問題ない場合もあります。
実際、私たち音響業者でも
「この規模なら主催者でやってもいいのでは」と思うこともあります。
ただし多くのイベントではおすすめできない
しかし少し規模が大きくなると、
主催者が音響を担当するのはおすすめできません。
理由は単純です。
主催者にはもっとやるべき仕事があるからです。
イベント当日は
- 進行管理
- 出演者対応
- 来場者対応
など、やることが山ほどあります。
その状態で音響まで担当すると、
ほぼ確実にトラブルになります。
実は音響業者に頼んだ方が安いことも多い
音響業者に頼むと
「費用が高い」と思う方も多いです。
しかし実際には
- 機材の準備
- 操作の習得
- トラブル対応
などを考えると、
主催者がやるより安く済むことも多いです。
音響費用の考え方については、こちらの記事も参考にしてください。
見積もりの見方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
イベントの音響を主催者でやるかどうかは、
失敗が許される現場かどうか
で判断してください。
もし失敗が許されないイベントであれば、
音響業者に任せるのが安全です。
ただし小さなイベントであれば、
チャレンジしてみるのも一つの経験です。
それでも「自分たちでやってみたい」という方は、ぜひ私たちに相談してください。
私たちは、そういうチャレンジ精神あふれる方が大好きです。
実現できる方法があるのかどうか、
親身になって一緒に考えさせていただきます。






