イベントの音響費用は「値下げ交渉」で安くなるものではありません。
実際には、相談の仕方によって費用が変わることが多くあります。
音響会社としても、できる限り無理のない費用でイベントを成立させたいと考えています。しかし相談の段階で情報が整理されていないと、安全側に音響設計をするしかなく、結果として見積もりが高くなることがあります。
逆に、イベントの情報と予算を整理して相談していただければ、内容を削ることなく音響費用を抑えられるケースは少なくありません。
イベントの音響の基本については、
イベント音響完全ガイド
でも詳しく解説しています。
イベントの音響費用を効果的に下げる相談手順
音響会社に相談するときは、次の順番で情報を整理しておくとスムーズです。
この順序で相談すると、打ち合わせが無駄に増えることを防ぎやすくなり、結果として費用を抑えやすくなります。
イベントの日時
最初に確認するのはイベントの日時です。
日時が決まると
- 機材の空き状況
- スタッフの手配
- 搬入搬出スケジュール
などを確認することができます。
音響会社はこの情報をもとに、イベント対応が可能かどうかを判断します。
イベントの会場
次に重要なのがイベント会場です。
イベントの音響は会場条件によって大きく変わります。
例えば
- 屋内か屋外か
- 会場の広さ
- 建物の構造
- 風の影響
- 電源の位置
これらの条件はすべて音響設計に影響します。
会場によって必要なPA機材も変わるため、
イベント音響に必要な機材
の記事も参考にしてください。
イベントの内容
イベントの内容によって、必要な音響は大きく変わります。
例えば
- DJイベント
- アイドルイベント
- 弾き語り
- カラオケ大会
などです。
同じ会場でも、出したい音が違えば音響構成は大きく変わります。
例えば弾き語りの場合、大きなサブウーファーは必要ありません。しかしDJイベントでは会場全体を揺らすような低音が必要になるため、強力なサブウーファーが必要になる場合があります。
想定来場者数
イベントでは「想定来場者数」も重要です。
まず最大値は会場の広さで決まります。
そのうえで
- 過去イベントの実績
- 出演者の集客力
- SNSの反応
など、さまざまな要素から実際の来場者数を想定します。
想定来場者数が分かると、必要な音響規模を決めやすくなります。
演目
演目も音響設計に影響します。
例えば
- DJ
- 弾き語り
- アイドル
- カラオケ
などです。
演目によって
- 必要なマイク数
- モニタースピーカー
- 音量バランス
などが変わります。
演目が曖昧なまま相談が進むと、音響構成が後から変わり、結果として費用が増えることがあります。
実際に起きやすい音響トラブルについては、
イベント音響の失敗例
の記事でも紹介しています。
予算
音響相談で最も重要なのが予算です。
予算が分かれば、その範囲の中で最適な音響構成を提案することができます。
しかし予算が分からない場合、音響会社は安全側に構成を考えることになります。
その結果
「このくらいは必要だろう」
という余裕を持った設計になり、見積もりが高くなることがあります。
予算の考え方
最後に確認するのが予算の考え方です。
主催者によって
- できるだけ費用を抑えたい
- 予算の範囲内で最高の音響を用意したい
など考え方が違います。
この方向性が共有できると、音響会社は最適な提案を作りやすくなります。
音響費用が高くなる原因は「予算の腹の探り合い」
音響相談で一番困るのが、予算の話を避けられてしまうケースです。
例えばこちらが
「今回の音響のご予算はどのくらいでしょうか?」
とお尋ねすると
「それはおいおいで」
と返ってくることがあります。
主催者としては
「先に予算を言うと高い見積もりになるのではないか」
と考えることもあるかもしれません。
しかし実際には、この状態が一番費用が高くなる原因になります。
予算が分からない状態では、音響会社は安全側に設計するしかありません。
その結果、必要以上の構成になり、見積もりが高くなることがあります。
逆に、予算の上限を最初に共有していただければ、その範囲の中で最適な音響設計を行うことができます。
その結果として、見積もりが安くなるケースは少なくありません。
予算が多い場合は「そこまで必要ありません」とお伝えします
もう一つ誤解されやすいのですが、予算が多いからといって無理に音響費用を増やすことはありません。
イベント内容に対して予算が十分にある場合は
「このイベントでしたら、そこまでの音響規模は必要ありません」
とお伝えすることもあります。
音響会社としては、イベント内容に対して最適な音響設計を行うことが目的だからです。
予算の上限を共有していただければ最大限コストカットします
予算の上限を教えていただいたうえで、私たちは可能な限りコストカットを考えます。
例えば
- 会場設備を利用できないか
- 機材構成を最適化できないか
- 人員配置を調整できないか
など、イベントの安全性を守りながら無駄な費用を減らす方法を検討します。
会場に利用できる設備があれば、それを活用することもあります。
ただし会場設備を使う場合、施設側から使用料が発生することもあるため、その点も含めて最適な方法を検討します。
イベントの音響は企画段階で相談するとスムーズです
イベントの音響は、企画書ができた段階で相談していただくとスムーズです。
やりたいことと予算のバランスが大きくずれていなければ、イベントは問題なく成立します。
イベント内容に合わせて
- 必要な音響規模
- 機材構成
- スタッフ体制
などを整理することができます。
「このイベントで音響はいくらくらいかかるのか」
「どのくらいの音響規模が必要なのか」
そのような疑問があれば、まずはお気軽にご相談ください。
LINEからの相談にも対応しています。
イベント主催者が安心してイベントを開催できるよう、音響面からサポートいたします。
